はじめに
64bit版だーやったーメモリ買っちゃうぞ!と16GBのメモリを増設したのはいいけど、思った以上にメモリを使わなかったのでRAMディスクとして活用することにしました。
ブラウザのキャッシュやTEMPフォルダに指定しておけばSSD化したときにも読み書きを減らすことで断片化を避けて寿命を延ばす効果も期待できるし。
候補に挙がったのはこの二つ。
- BUFFALOの「RAMDISKユーティリティー」
- DATARAMの「RAMDisk」
BUFFALOのほうは日本語で簡単に設定できるみたいだけど、BRDUtilTraylog.txtというログファイルを大量に吐く仕様らしく、2010/03/03からアップデートされていないようなので却下。
一方のDATARAMのほうは4GBまでだったらフリーで使えて、目立った不具合も出てこなかったのでこっちに決定。
DATARAM RAMDiskの特徴
- メインメモリに4GBまでの仮想ディスクを作成(有料版18.99$では制限無)
- Windows7 32/64bit版、Windows8、XP、Vistaに対応
- RAMディスクの内容を保存・復元可能
- 設定画面からFAT16、FAT32でフォーマット
- 未フォーマット状態のドライブを作成してNTFSや他フォーマットにも対応可能
RAMDiskインストール編
DATARAMのサイトに行ってフリーウェア版をダウンロード。
Freeware Versionをクリックします。2012/09/20時点でのバージョンは4でした。
インストーラーを起動してNext連打でインストールを進めていきます。
これでインストールは完了です。
RAMDiskを設定する
スタートメニューからDATARam→RAMDisk Configuration Utilityを起動します。
2048MBと入力してStartRAMDiskをクリックします。
ドライバをインストールするかどうか聞いてきますので、インストールします。
約10秒ほどで2GBのドライブが作成されます。ドライブレターは自動的に割り当てられますので、ディスク管理からRなどに変更しておきます。
これでRAMディスクの作成は完了です。
Load/SaveタブからCreateTEMP directoryにチェックを入れて、Load Disk Image at Startupにチェックして起動時にRAMディスクが作成されるように設定します。テンポラリドライブとして使う予定なので保存はしていません。
テンポラリディレクトリにRAMディスクを設定
コントロールパネル→システムとセキュリティ→システムを開く。左ペインのシステムの詳細設定をクリックしてシステムのプロパティを開きます。
ユーザー環境変数のTEMPとTMPを「R:\TEMP」に設定します。
再起動するか、ログインし直すことで上記設定は有効になります。
次にIEのテンポラリディレクトリを変更します。
IEを起動して、ツール→インターネットオプションを開きます。全般タブの閲覧の履歴にある設定をクリックします。
フォルダの移動を選択してR:\TEMPを指定するとTemporary Internet Filesが自動的に作成されます。OKをおすとログオフしますか?と警告文が出ます。ここではいをクリックすると勝手にログオフされますので注意してください。
次にChromeのテンポラリディスクを移動させます。
Chromeの起動オプションでショートカットで指定できるのですが、今回はシンボリックリンクでテンポラリを指定します。まずChromeのキャッシュディレクトリを削除します。
C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default\Cacheを削除。
次に、DOSプロンプトを管理者権限で起動して、以下のコマンドを入力します。
> mklink /d “C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default\Cache” “R:\TEMP”
symbolic link created for C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default\Cache
<<===>> R:\TEMP
と出たら成功です。
設定画面の説明
BasicSettingからディスク容量とフォーマットを選択します。
NTFSや他のフォーマットを選ぶときにはUnformattedを選択してWindows付属のディスクユーティリティからフォーマットしてください。
FAT16/32のときにBootSectorSettingsでブートセクタタイプを選べるようですが、通常使用ではWindows boot sectorを選択します。
Load Image SettingsでLoad Disk Image at Startupにチェックをいれておくと、起動時に自動でRAMディスクが作成されます。
Create TEMP directoryにチェックを入れておくとTEMPディレクトリが作成されます。
Save Image SettingsのSave Disk Image on Shutdownにチェックをいれておくと、シャットダウン時にFilenameで指定したファイルにRAMディスクの内容を書き出してくれます。
AutoSaveにチェックを入れて秒ごとに自動保存も設定可能です。
イベントログを確認することができます。ScanSystemLogをクリックすることでWindowsのログファイルからRAMDiskに関する部分だけを取得表示できます。
Options画面
Manually set RAMDisk timeout valueにチェックを入れると初期化する時間を設定することができます。
Do not create backup file when saving disk imageにチェックを入れるとRAMディスクイメージを保存するときにバックアップファイルを作成しなくなります。
Do not compress image file on NTFS filesystemsにチェックを入れるとNTFSドライブの圧縮機能を無効にします。
Clear RAMDisk memory on exitにチェックを入れると終了時にRAMディスクの内容を消去します。